質量分析研究推進
動植物や微生物が環境などの変化を受けたときにそれぞれの細胞内で発現するタンパク質や翻訳後修飾（プロテオミクス)、および産生される低分子化合物(メタボロミクス)を解析することによってシグナル伝達機構などの解明を目的としています。タンパク質や代謝物を包括的に分析・解析することにより全体像を理解し、生命現象をひとつのシステムとして理解するオミクス解析を行うことができます。また、それぞれのオミクスデータを統合解析することにより、モデリング解析や動的ネットワ－ク解析などを行うことも可能です。
提供技術
細胞外の環境などの変化に応答して増減するタンパク質や代謝物の同定とその相対もしくは絶対定量解析、タンパク質翻訳後修飾などの解析を行います。
- プロテオミクス解析プラットフォ－ム
- トリプシン消化によるタンパク質同定
- タンパク質リン酸化部位同定
- iTRAQによる定量解析
- メタボロミクス解析プラットフォ－ム
- 抽出物の成分分析
- 新規化合物探索のための検出ピーク推定
- ストレス環境下生育の代謝変動解析
- 薬物処理後の代謝変動解析
機器
四重極型フーリエ変換質量分析計 Orbitrap Exploris240
メーカー
サーモフィッシャーサイエンティフィック
機器の特徴・機能
- タンパク質や翻訳後修飾の同定、定量を行う
- LC (Vanquish Neo) と接続し、LC/MS/MSとして使用
- 四重極型フーリエ変換 (Orbitrap) を搭載した質量分析計
- 複雑なサンプルのより迅速でより確実な検出と同定
- 優れた定量精度と確度、高分解能により包括的、定量的プロテオミクスに対応
リニアイオントラップ‐電場型フーリエ変換質量分析計 LTQ-Orbitrap XL
メーカー
サーモフィッシャーサイエンティフィック
機器の特徴・機能
- タンパク質や翻訳後修飾の検出および同定を行う
- LC (ADVANCE UHPLC) と接続し、LC/MS/MSとして使用
- リニアイオントラップ (LTQ) と電場型フーリエ変換 (Orbitrap) を搭載したハイブリッド型質量分析計
- 二つの分析計は同時モニタリングが可能
トリプル四重極質量分析計 TSQ Vantage
メーカー
サーモフィッシャーサイエンティフィック
機器の特徴・機能
- 対象となるタンパク質やペプチドの定量解析、メタボロミクス解析を行う。
- LC (Paradigm MS4) と接続し、LC/MS/MSとして使用。
- 高感度・高分解能のトリプル四重極質量分析計。
- SRM法により、複雑なサンプルでもより高い定量精度を得ることができる。
LTQ XL™ リニアイオントラップ質量分析計
メーカー
サーモフィッシャーサイエンティフィック
機器の特徴・機能
- メタボロミクス解析に用いる。
- UHPLC (VanquisH) と接続し、LC-MSとして使用。
- 高感度と優れた MSn スペクトル品質。
設置場所
| LTQ XL™ リニアイオントラップ質量分析計 | C306 |
|---|---|
| トリプル四重極質量分析計 TSQ Vantage | C306 |
| リニアイオントラップ‐電場型フーリエ変換質量分析計 LTQ-Orbitrap XL | D606 |
| 四重極型フーリエ変換質量分析計 Orbitrap Exploris240 | D606 |
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